この記事は、中学生の頃からワキガ(腋臭症)の臭いに悩み、最終的には「剪除法」という手術によってワキガを治した男の体験談をつづったブログです。
本記事の内容はこちらです。
・剪除法というワキガ手術について
・病院をどう選んだ?保険適用や費用について
・手術は痛みがあるか、手術はどうだったか?手術体験レポート
・手術後のダウンタイムや経過
・手術をする上での仕事や日常生活への影響
・手術の成果や再発
・手術以外の選択肢
以上のような、ワキガ手術を検討する上で気になるポイントを実体験に基づいて書かせていただいています。
ワキガで悩む方、手術に悩んでいる方が少しでも参考になれば幸いです。
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剪除法とは
ワキガの手術としては代表的な治療法で、多くの病院で手術を受けることが可能です。
剪除法は、「皮弁法」と呼ばれることもありますが、施術方法は同じです。
脇を3㎝~5㎝程度切り、ワキガの原因であるアポクリン腺を医師が直接見ながら切除していく手術法です。
直接目視する治療法のため、他の手術と比べても効果が高く、再発の可能性も少ないと言われる手術です。
ただし、手術後は1週間くらいは完全固定され、その後も数週間は日常生活に影響するので、会社・仕事をどうするのかなどを事前に決めておいた方が良いです。
ワキガには剪除法以外にも手術法があります。こちらにまとめていますので参考にして下さい。
関連記事:ワキガの手術は保険適用される?4種類の治療を比較!失敗や傷跡のリスクは?
剪除法は片脇から行うことも可能
病院によるかもしれませんが、両脇同時ではなく、片脇ずつ手術することも可能です。
私も手術前のカウンセリングで先生から確認がありました。
当然両脇同時にやった方が一回で終わるので価格も時間も効率的なのですが、手術後は固定されるので、両脇同時に手術すると肩がロボットのようになります。
手術後は脇を安定させることが必要なので、完全に固定されます。
その固定された後の姿はまさにロボットのようです。
つまり、周囲にワキガ手術したことを知られても良い場合は悩むことはないのですが、どうしても知られたくないなどの事情があるのであれば、片脇から行うことも選択肢です。
私は両脇同時に行ったので、片脇ずつの経験はないのですが、片脇であれば知られることはないと言い切れるかというとそうではないはずです。
ただ、肩が痛いなど、脇の手術とは違う理由でごまかしやすいということのようです。
また、両脇やると数日頭を洗ったり、体を拭いたりすることもままなりません。
ご家族や手伝ってくれる方がいれば良いのですが、その点も認識しておいた方が良いです。
私は会社をたまたま1ヶ月休むことができたので、周囲に気にすることは不要でした。
ただ、手術後はかなり動きづらかったです。
夏に手術したのですが、手術直後は汗を拭いたり、シャワーをしたりするのもきつかったので、なるべく汗をかかないように部屋に閉じこもっていました。
ワキガ手術をする病院選び
病院選びにはかなり悩みました。
最終的には彼女が探してくれた病院が保険適用もされたので安く、ワキガ手術件数も多い病院だったので、そちらを選びました。
おそらくプライバシーを配慮してくれているのか、あまり患者さん同士が顔を合わせないように配慮してくれている点は良かったです。
散々ワキガ手術に関する口コミを見たりしましたが、批判がない病院はありませんでした。
私が選んだ病院にもいくつかマイナスのコメントがありました。
おそらくですが、一切マイナスの口コミがない、不安材料ゼロの病院を探すのは至難のはずです。。。
できるだけ評判が良い病院を選びたいのは当然ですが、多少は目をつぶらないといつまで経っても病院を決められないかもしれません。
あとは、自分が優先したいポイントを決めた上で調べることをおすすめします。
ワキガ手術後の再発を懸念
私の場合は一番気にしていたのは再発です。
とにかく手術をしたのに再発するということがないようにしたいという気持ちが強かったので、再発に関する口コミを気にしました。
複数の口コミサイトを見ましたが、再発に関してまったく不安がない病院は見つかりませんでした。
書いていないからといって100%安心できるというものでもありません。
マイナスの口コミの件数や、プラスの評価部分、実績が多そうか、親切そうか、保険適用するかなど総合的にみると、最初に見つけた病院が良いと感じ、そちらを選びました。
正直、少し無理やり「縁」を思い込んだ部分もありました笑。
経験をふまえたおすすめの病院の選び方
私はインターネット上だけで1つの病院に絞り、そこで手術を受けようとほとんど決めて病院にいきました。
結果的にはワキガが治してもらったので問題ありませんでしたが、よくよく考えると危険性もある選び方です。
私も正直、もっと相談しやすい先生の方が良かった、丁寧に説明して欲しかったという点はありました。
例えば、インターネットだけで決めるとこういったマイナス点があっても決定してしまいます。
・話してみたら冷たい印象で、相談しにくい
・院内の清潔感がない
・看護師が話しにくい雰囲気がある
・自宅から遠くて通いにくい(手術後も通うので)
・なんとなく嫌な感じがする
この経験を考えると、インターネット上で数件の病院に絞り、実際に数件の病院に行って相談してみてから決めた方が良かったと感じます。
つまり、「手術をして下さい」というかたちで行くのではなく、「手術を検討しているのですが、ワキガで悩んでいるのですが」という相談のタイミングで数件の病院に行き、最終的には自分が信頼できる病院を選ぶという方法が納得感がある選び方ではないでしょうか。
剪除法の手術体験談
ここからは実際に剪除法でワキガ手術をしたときの体験談をまとめていきます。
手術当日の恐怖感
手術当日、それはもう緊張しましたね。。
手術時間はそう長いものではないので、帰ってくる頃にはもうワキガが治っているんだと想像すると楽しみと期待もありました。
が、正直恐怖や心配の方が強かったです。
やはり「切る」ということ、後戻りができない状態になることに対する恐怖でした。
手術中は痛い!
麻酔は局部麻酔です。
意識はあるので、焼いている臭いと音が、何とも言えない感覚で不快な時間でした。
おそらく右だったと記憶していますが、片脇の処置でおそらく神経のような部分に触れたのか、「バチっ」という音と一緒に激痛が走りました。
正直痛かったです。。。
ただ左脇は手術自体の痛みはありませんでした。要するに先生の腕次第で通常は痛みはないはずです。
あれは先生が失敗したんだと思っています。。。
処置の痛みではないですが、時間が経つと血のめぐりが悪くなるのか、脇周辺全体に不快な痛みが続きます。
先生も急いで切除してくれているのはわかるので、ここはひたすらグッと我慢です。
とにかく「すべてのアポクリン腺を切除しきって欲しい」、それだけが望みなので、痛そうな顔はなるべくしませんでした。
『少し時間はかかってもいいので、とにかくとり切ってくれ!!』
そんな風に祈っていました。
手術後の固定と説明
そんなこんなで、無事に手術は終え、先生からは「取りきった」というような発言があったように記憶しています。
そして、「3日後くらいに一度、1週間後にもう一度来て欲しい」と言われ、完全に固定され、帰って行きました。
その時に、できるだけ動かさないように安静にしておくようにということ、もしあまりに痛みがある場合や、出血するようなことがあったら3日を待たずに来て下さいと言われました。
数日間安静にして過ごすために、帰りにツタヤに寄り、大量にDVDを借りて帰りました。
手術後のダウンタイムと経過
翌日に出血!!
手術当日の夜はそこそこ痛みがありました。
先生からの指示のとおり、できるだけ動かないようにして、ひたすらDVDを見たり寝て過ごしました。
そして翌朝、特に激痛があったわけではないですが、鏡を見ると少し出血しているではありませんか!!
心の中は、、
「えーーー!!!!!!」
ですよ^^;
何か大きな失敗したのかとかなり心配しました。手術中の激痛があったので特に心配でした。
こうなったらできるだけ、できるだけ安静にした方が良いだろうと思ってタクシーを呼び、病院に行きました。
先生に見てもらいましたが、そう心配がある状況ではなかったようで、「綺麗な状態です」のようなことを覚えています。
「うそや!!本当かよっ!!」
という気持ちがいっぱいでしたが、とにかく数日安静にしていました^^;
手術から1週間で抜糸
手術をしてから1週間後、再度病院に行って抜糸してもらいました。
調べてみましたが、おそらく多くの病院でも1週間で抜糸するようです。
無事に抜糸をして、おそるおそる鏡を見ると、全然綺麗な状態ではなく、決してこれで治ったとは言えない状況でした。
これは私の手術が失敗したということではなく、やはり切っているわけですので当然と言えば当然なのですが、少し焦りました。
抜糸してからが長かった
私は1週間で完治すると思い込んでいたので、なんと翌週から一人旅の予約を入れていました^^;
なぜ私がこんなに時間があったのかと言うと、ワキガ手術のためだけではないのですが、1ヶ月の休暇をとっていたからです。
ゴルフして旅行行って、ついでにワキガを治そう、そう思ってのワキガ手術でした。
しかし手術後はゴルフができるような状態にはなりませんでしたし、シャワーがやっとという状態で、シャワーも恐る恐るお湯を流す程度な状況が続きました。
毎日薬を塗り、ガーゼをつける日々が続きました。
ただ完全固定ではないので、ロボットのような姿ではありません。
周囲から見ても普通ですし、シャワーの時以外は普通に生活ができます。
せっかくの休暇なのにずっと家にいるのはもったいないので、予定通り旅行に出かけました。
その間も薬を塗ってガーゼをするという作業は続いていました。
手術からちょうど3週間くらい経過した時に、ようやく終わりがイメージできるようになってきて、あと1週間くらいで治りそうだなと思いました。
そしてちょうどそれから1週間、手術をして1ヶ月経つ頃には概ね傷もふさがり、薬は不要になりました。
そうです、私が休暇だった1ヶ月ちょうどで完治しました。
彼女には「ワキガ休暇」と言われました^^;
剪除法の手術の成果
肝心の手術の成果ですが、私が会社に戻ったのはちょうど8月1日と真夏でしたが、ワキガ臭で悩まされることはなくなりました。
手術が痛いとか手術後は予想以上に大変だったとか色々書きましたが、手術したおかげでワキガが治りました。
剪除法は保険適用の手術
手術料金も保険適用されて約40,000円、手術後しばらくして健保組合からさらに一部戻ってきたので、実質20,000円ちょっとくらいで手術できたことになります。
手術というと高額なイメージがありますが、実際はかなり安価で受けられます。
ワキガの代表的な手術は4種類ありますが、そのうち保険が適用されるのは剪除法だけです。
手術後の再発は?
手術を受ける際、病院を選ぶ際に一番懸念していた再発ですが、手術から2年経過しましたが今のところ再発していません。
手術後はデオドラントや制汗剤をつける必要もないですし、下着が黄ばむようなこともなくなりました。
汗も劇的に減りました。
それはアポクリン腺だけではなく、エクリン腺も切除しているからだと思います。
しばらくの間は脇を伸ばすと引っ張られるような感覚がありますがいつしかそれもなくなりました。
また、手術後はほとんど脇毛がなくなりましたが、最近また生え始めましたので、見た目的にはじっくり見ないと手術をしたとはわからないはずです。
(2020年1月追記)
ワキガ手術して3年半経過しましたが、再発はまったくなく、ワキガの臭いは一切しません。
真夏でも脇からの汗はほとんどないレベルです。
最後に(手術以外の選択肢)
ワキガは本当に深刻な悩みである一方で、手術を決断するのも相当な勇気がいります。
私は運よく手術で臭いがなくなりましたが、だからと言って一概に絶対に手術した方が良い!とも言い切れません。
手術せずに、ワキガクリームなどのセルフケアで臭いを抑えられるならそのほうがずっと良いです。
ワキガクリームについてまとめた記事です。
関連記事:ワキガクリームおすすめランキングと注意点【元ワキガが最強を選ぶ】
手術には失敗、回復までの時間、傷跡、再発、、、などのリスクがつきものです。
手術は最終手段であることを忘れずに、他にできることをもう一度見直してみることはすごく大切だと感じます。
手術以外の切らない治療も選択肢としてありますので、何らかの治療を行った後で、それでも効果がない場合に手術を判断するという考え方もありです。
私は手術しかないと思い込んでいましたが、実際手術以外にも病院で受けられる治療は複数あります。
関連記事:ワキガ手術の失敗が怖い!手術以外の切らない治療方法のベストはこれ
特に、ビューホットは切らずにも皮膚の中から直接アプローチできるので、効果が高く、かつ日常生活に影響がありません。
私の元同僚がビューホットでワキガを治しており、仕事も休まず、普通に生活できていました。
それでしっかり効果があって、再発もしていません。傷痕も手術と比べると雲泥の差です。ビューホットはかなりおすすめです。
元同僚から聞いた話も含めて、ビューホットについてまとめていますので参考にして下さい。
関連記事:ビューホット体験者のリアルな口コミブログ~痛みや術後臭、経過まで
最良な選択ができることに少しでもお役に立てれば嬉しいです。
「ワキガステーション」を最後まで読んでいただきありがとうございました。